お知らせ
その他
2025.09.02
戦争体験を記した本 家族が再販
今回ご家族の手で再版された本「アムールの流血」は、お父様である北原茂衛さんが太平洋戦争末期に、満州国とソ連の国境付近に駐屯し戦闘した体験を記し、1971年に自費出版されたものです。
茂衛さんの5人の子どものうち、北原正明さん、黒河内美代子さん、守屋あつ子さんが、“多くの人に再び父の本を読んでもらいたい”と、1ページずつ写真を撮り、文字起こしをしてデータにまとめ、2年半かけて魂を込めて製作されました。
本日その中のお一人、守屋あつ子さん(本会常任理事)から“是非資料としても活用いただければ”と、学校に寄贈されました。



お父様は1945年の終戦間際に33歳で招集され満州に渡り、全滅部隊とも呼ばれていた通称第五国境守備隊に所属し、終戦間際の激戦を生き延び生還されました。この本には、1945年8月、終戦間際に満州国とソ連の国境付近で起きた戦いがお父様の目線で書かれています。ほとんど記録されていない国境戦の記憶を後世に残そうと、また戦争で命を落とした戦友への贖罪と、記憶の継承のために、1971年手記を自費出版されています。お父様はもう一冊『朔風の俘虜』も出版されています。シベリア抑留生活の記録が記されているこの本についても、現在再販準備中とのことです。