お知らせ

同窓生の声

2025.08.27

「同窓生の声リレー」 第2組第41走者 新しい声を寄せていただきました〈令和7年8月〉

新しいホームページの目玉として『同窓生の声リレー』を始めました。お知り合いからお知り合いへ同窓生のつながりを拡げます。「同窓生の声リレー」運用について

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第41走者 🙂   

大脇(宮原)ひとみさん(高校28回)

安藤三枝子さんからバトンを受けました大脇です。

高校時代、いろいろな先生方が思い出されます。ある時、私は『かもめのジョナサン』という本に出合いました。それはアメリカの作家、リチャード・バックによる寓話的小説でした。主人公のジョナサンは普通のカモメたちと違って、食べるためだけに飛ぶのではなく、“飛ぶこと”そのものを楽しみ、それを追求するのです。興味を持った私は、この“飛ぶこと”の意味を知りたく、倫社の先生の研究室を訪ねました。

先生の部屋は図書館を抜けた突きあたりで、しーんと静かでした。勇気を出してノックしたのを覚えています。先生は質問に心よく耳を傾け「その本をよく読んでみます。」とおっしゃいました。しかし数日が過ぎ何の応答もなく、内心「忘れられたのかな」とガッカリした頃でした。授業の中で突然『かもめのジョナサン』の話を始めたのです。

ジョナサンにとっての“飛ぶこと”は、人間にとって何なのか、先生は言いました。「それは“自分の本質を追い求めること”まわりと違っても、自分にとって大切なものを探して生きる、それが人間にとっての“飛ぶこと”にあたるのではないかと考えました。」といった内容でした。

一人の生徒の質問に真剣に向き合い、自分の考えを丁寧に言葉にして授業の中で返してくれた先生のことが、私とってかけがえのない思い出です。高校時代は遠くなりますが、今でもふっと“飛ぶこと”“ジョナサン”“先生”を思い出します。

次は、大先輩の有賀ちかをさん(高校8回)にバトンをつなぎます。

 〈次回は有賀ちかを(旧姓:橋爪)さん(高校8回)ににバトンをつなぎます。〉

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次回をお楽しみに!