お知らせ
同窓生の声
2025.07.03
「同窓生の声リレー」 第1組第26者 新しい声を寄せていただきました〈令和7年7月〉
新しいホームページの目玉として『同窓生の声リレー』を始めました。お知り合いからお知り合いへ同窓生のつながりを拡げます。「同窓生の声リレー」運用について
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第26走者 🙂
【野村(旧姓:福島)陽子さん(高校23回)】
同級生で声楽家の松尾みどりさんからバトンを受け取った野村陽子です。
『根底にあるもの』
私は、45歳から独学で植物細密画を始めました。
高校卒業後は美大とデザイン専門学校で学び、デザイン会社に勤務、その後フリーのテキスタイルデザイナーとして独立しました。
結婚後は描くことから離れていましたが、子育ても一段落した時に出会ったのが植物細密画です。きっかけは主人の「描いてみたら」のひと言でした。
「描きたいものを描きたいように描く」は江戸時代の日本画家 伊藤若冲のことばで私の基本の考え方です。これに住みたい所に住んでと加え、沖縄県南大東島で亜熱帯の植物を、愛媛県岩城島では西日本豪雨災害で流された西部八幡神社の復興のために「レモンの花と実」を描き奉納しました。
画業27年を振り返ると、新しいテーマを求め遠くへとさまよってきましたが、どんなにあこがれて遠くへ行っても、根底には生まれ育った信州の環境が染み込んでいるのでしょう。冬の寒さは春を待ちわびる気持をかきたて、枯葉の舞い散る中で物事を深く考える時を楽しむ、こんなささやかな喜びにやっと気付きました。
これからは自宅の畑で作った野菜や果物を描き、育てながら体験したことや味や匂いまでをも描き込めたらいいなと思っています。
作品は2029年の美術館『かんてんぱぱミュージアム 野村陽子植物細密画館』の開館20周年に「我が家シリーズ」として発表する予定です。

次のバトンは岩城島で出会った歯科医師の村上(旧姓:中原)玲子さん(高校28回)に渡します。
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次回をお楽しみに!