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活動報告

2019.06.27

令和元年度総会 講演会

講演会 【伝承すべき伊那高女の教師群像】

 

上伊那郷土研究会会長の山口通之先生より「大正~第二次大戦時の伊那高女(現伊那弥生ヶ丘高校)の教師群像」をテーマにご講演いただきました。

《講演会資料より一部抜粋》

教師像を取り上げた理由…

これまで勤務校で「学校史」の編纂に携わる機会があった…学校史を

まとめる際には、開校の経緯とその後の歩み、校風はどのようだったの

か…、戦前に開校し長い歴史を持つ学校の場合は、明治~大正デモク

ラシーといわれる時代、やがて悲運な戦時に遭遇し激動と苦難の中で

どのようであったのかを探ってみるのは、現在の不透明な世情を生き

る上で何かしら教訓になりはしないか、かつ近現代史をひも解くこと

になりはしないか…私は伊那高女に在職した教師の中で以前から何人

かが気がかりになっている。

 

井月研究の先駆者として知られる高津才次郎、地質学研究で功績があった八木貞介、伊那で荻原井泉水や山頭火を案内した前田若水、名古屋の動員先から生徒の帰校引率した淀川茂重、北原眞人、白鳥伝といった母校に在籍した教師らを取り上げて、激動の時代に教育者、研究者として歴史に残る活動をした教師が多くいて、貴重な歴史的事実や教師の生きざま、生徒たちの学びの姿勢を、現役の高校生や同窓生、さらには地域の方々にも伝えていきたい。また、激動の時代の中での先進的な教育実践は今の時代でも十分に参考になり、学求的で、地域の方々とのとの幅広い視野での連携はや、この諸氏の生きざまは様々な点で教訓である…と話されました。

 

母校がこの時代の伊那の文化の中心であったこと、そして全国的なレベルで認識されている教育者が母校で教べんをとられていたこと、またその教えを学ぼうとしていた当時の生徒の姿勢にも強く感銘を受けました。聴講された皆様が、改めて母校への想いを強くした一日になったのではないかと思います。DSCN1045DSCN1037 DSCN1038